11月23日未明に配信になりました、iOS4.2.1のアップデートによって、動画・画像のAirPlayによる配信が可能になりました。
この機能を使うためには、Apple TV側のアップデートも必須ですのでご注意ください。
Apple TVの 設定>一般>ソフトウェアをアップデート を実行しますと、4.1にアップデートされます。
iPhone側だけを4.2.1に上げても、音声のストリーミングのみになってしまい、映像は配信されません。
iPhone、Apple TV双方をアップデート後、iPodアプリからムービーを再生しますと、下記のようにコントロールパネルにAirPlayのアイコンが表示されます。
このAirPlayアイコンをクリックしますと、配信先が選択可能になります。
「iPhone」はiPhoneの画面の事です。
「Apple TV」(名前は変更可能)を選べば、Apple TVにストリーミング配信されます。
ストリーミング中はiPhoneの画面はこのようになります。
iPhoneとApple TVの両方に同時に動画を表示させる手段は無いようです。
同様に、Mac/PCのiTunesからも、動画の配信が可能な事を確認しました。iTunesのバージョンは10.1です。
音声のみであればMac/PCのスピーカーおよびAirTunesのスピーカーを同時に鳴らす事が可能ですが、動画の場合はどちらか一方のみに制限されるようです。
なお、AirPlay可能なのはiPodアプリだけでなく、YouTubeアプリでも可能です。ので、iPhone/iPadのYouTubeアプリで面白い動画を見つけたときに、Apple TVで流す、といった使い方が出来ます(Mobile Safariから開いたYouTubeでは動画ストリーミングには対応しません)。
これは良いな、と思ったのが、写真のAirPlayです。iPhoneで撮影した写真、またはiPadにカメラ接続キットを使用して取り込んだ写真を、AirPlay経由で即座にTVで鑑賞する事が出来ます。これは結構使えると思いました。iPhoneの「写真」アプリを起動し、右上に表示されるAirPlayアイコンを選択するだけです。
写真の場合は動画と異なり、iPhone/iPadの画面とApple TVで同時に表示できます。iPhoneの画面を見ながら写真送りをすれば、TVでも追従します。簡単なプレゼンテーションならこれで間に合いそうです。ただ、iPhone側で拡大縮小をしても、TV側には反映されないのと、「スライドショー」を開始してしまうと、iPhone / Apple TVどちらか一方の表示になります。要は、「アニメーションが必要なものは同時表示不可」という事のようです。iPadでも同様でした。
ちなみにこの「写真AirPlay」を行うには、「写真」アプリを起動する必要があるようです。「カメラ」アプリから呼び出したライブラリですとAirPlayアイコンがありませんので、ご注意ください。
AirPlayでの動画配信に対応しているアプリは、獅子丸が確認した中では純正の「iPod」と「写真」、「YouTube」のみです。これ以外のアプリでも、標準の動画再生APIを使っているものは「AirPlay」アイコンが表示されるのですが、TVアイコンの代わりにスピーカーアイコンが表示され、音声しか出力されません。しかも映像とのタイミングが合わず、1秒程度送れて聞こえますので、あまり実用的ではありません。
あと、これはバグだと思うのですが、AirPlayを使った後にiPhoneでゲームを起動すると、ゲームの効果音がそのままApple TVから鳴る事があります。確実に再現出来るのがGAMELOFTのタイトルに多い、ゲーム起動時にムービーが再生されるタイプのゲームです。NOVAとかLet’s GolfとかGT Racingとか。ゲーム起動後のムービーで、AirPlayにApple TVを指定すると、ゲーム開始後も効果音がTVから出力されます。
これだけ見ると「お!いいじゃん!」と思いますが、実際は1秒~2秒程度音声が送れるので、とても使えたものではないのでした・・・